我が家のおせち

我が家では10年程前から、おせち料理を娘が作っている。 仕事をしながら子育てに明け暮れた私は娘が「教えて」と言うのを機会に 私流おせちの調理過程をビデオに収録した。
翌年彼女はそのビデオを見て予習、メモを冷蔵庫にたくさん貼りつけてとりかかった。
そのビデオをみると、計量カップなど使わず、調味料の投入はドバーッとかザザーッとか効果音ばかり。年毎に冷蔵庫に貼られるメモは少なくなり今ではビデオを見ることもなくなった。
でも10年経った今も彼女はドバーッ、ザザーッを継承して調理している。
料理が完全に趣味となった彼女は数年前、通信教育で調理師の免許をとった。
回転寿司や大学の食堂で仕事を体験し、家の食事の仕度もしていたので実技は充分、あとは学問的な事だけ、 従って試験は一発合格。
あまり熱心なので調理師の道に進みたいのかを聞くと、あくまで趣味でありたいという。
凝り性の彼女は私の伝授した料理に改良を加え、料理の本で研究を重ね彼女なりの最高のレシピをつくりあげた。 おせち料理を作る人でも伊達巻を作る人は少ないと私は思う。
今年の伊達巻は彼女の会心の作となった。
ここまでやってもらうと彼女がもし嫁に行ったら私はおせちを作るのだろうか。もう作り方なんて忘れて10年前の 自分のビデオを見て作るのだろうか、なーんて思っていたら、娘の友達が、「お母さんの分も作ってお届けすれば いいじゃん」といとも簡単に私にとってベストな解決策を出してくれた。
シメシメ、それでいこう。私は娘が嫁に 行ってもおせち料理はしないで大丈夫のようだ。
ネットで味見はできないけれど、今年のお重の写真をPHOTOに掲載。
皆様に目だけのおもてなし。



<和>2003.01.02